トマトに含まれるリコピンの効果とは

緑黄色野菜の中の一つである トマトは、日本だけでなく世界中でも最も人気のある野菜です。

生で食べてもおいしいですし、和洋中・メイン・サラダ・スープ・ソースといろいろな料理にかかせないトマト。

そんなトマトは実はすごく栄養価が高い野菜だということを知っていますか?

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トマトにはいろいろなビタミンやミネラルがバランスよく含まれていて、さらに食物繊維も含まれています。

私たちの体にとって大切な栄養素が豊富で、健康食野菜の代表格とも言えます。

特に他の緑黄色野菜には含まれていないリコピンが含まれているのです。



リコピンは「カロテノイド」(動植物に含まれる、赤や黄色、オレンジ色の色素)のひとつで、「カロテノイド」にはリコピンのほか「β-カロテン」などがあります。

「β-カロテン」はにんじんやパセリ、ほうれん草などに多く含まれ、体内でビタミンAに変化するため、早くから栄養学的に注目されていました。



リコピンは「β-カロテン」と同じ仲間のカロテンですが、体内でビタミンAに変換することはありません。

そのため、リコピンは栄養学的な面からはほとんど注目されず、最近までは研究されてきませんでした。



しかし近年、「カロテノイド」自体が強い抗酸化作用を持つことが知られるようになり、急激に注目度がアップしました。

そして、「カロテノイド」の中でも、とりわけ「リコピン」は抗酸化作用が強く、その作用はビタミンEの100倍、「β-カロテン」の2倍になることが分かったのです。

それ以後、リコピンの研究が急速に進み、現在では生活習慣病の予防に大きな期待が持てるようになりました。

中高年世代に多く見られる動脈硬化の予防にも役立ちます。

この動脈硬化の怖いところはこと、自覚症状がないため、知らない間に病変が進行していき、ある日突然心筋梗塞などの病気を引き起こすところです。

最近では、活性酸素がこうした動脈硬化の発症に深く関わっていることが知られています。

活性酸素により血管内壁の内皮細胞が損傷を受けると、その箇所から血液中のLDLコレステロールが血管壁内部に入り込みます。

すると、このLDLコレステロールは活性酸素により酸化され、酸化LDLコレステロールへと変化するのです。



そして酸化LDLコレステロールが血管壁にどんどん蓄積されてくると、血管の内腔は狭くなっていきます。

狭くなった血管のところでは、血液がスムーズに流れず、血管内壁が傷つきやすくなり、血栓がつくられるようになります。

そして血管の内腔はさらに狭くなり、動脈硬化の症状が促進されていくことになるのです。



なので、動脈硬化の発症にはLDLコレステロールの酸化が大きな要因となっています。



しかし、抗酸化作用を持つリコピンは、このLDLコレステロールの酸化を抑制し、酸化LDLコレステロールの生成を抑えることで、動脈硬化の進行を妨げて予防効果を発揮するのです。

リコピンの積極的な摂取を心がけることで、こうしたリスクを予防することができるというわけです。