コレステロールはなぜこわい?

血液中のコレステロールが増えることによって体に及ぼす影響のなかでも、もっとも重大なものが、血管の弾力性がなくなっておこる動脈硬化を促進させることです。

血管は、血液の通り道です。

血液を送り出しているのは心臓ですが、心臓から出た血液は、大動脈を通って枝分かれしていく動脈に入り、さらに細かく枝分かれしている毛細血管へと流れます。

そして、全身に張り巡らされている毛細血管を流れながら、血液は酸素や栄養やホルモンを組織や細胞に配り、細胞が出す二酸化炭素や老廃物を回収していきます。

そして血液は毛細血管から静脈へと集まっていき、大静脈に入って心臓に戻り、今度は肺動脈へと送り出されて、肺の毛細血管で二酸化炭素と酸素を交換してリフレッシュされます。

このリフレッシュされた血液が肺から肺静脈を通って心臓に戻り、また体へと送り出される。

こんなふうに血液は体中を循環しています。
 
このようにして、私たちの体には血液が休むことなく心臓から全身に送り出されています。

そして、私たちの体をつくっている細胞は休むことなく活動できるのです。

まさに血液は、人間が生きていくために必要不可欠なものであり、血管はライフラインだといえます。

ところが動脈が硬く、厚くなって弾力性がなくなっていく動脈硬化が進行すると、血液の通り道である内ない腔くう(内側の空間)がところどころ狭くなったり、逆に全体が薄く広くなったり、どこかに瘤ができたり、内側に亀裂が入ってしまったりし、やがては重要な動脈のどこかが詰まったり、破裂したりします。

そうすると、血液の供給が止まった心臓は酸素不足になって、心筋梗塞などの命にかかわる病気につながってしまうのです。

脳の血管が細くなって血流が減ったり、つまったりすると、脳梗塞がおきます。

脳の神経細胞では、酸素がなくなった部分はすぐにはたらきが悪くなり、その状態が約4分間も続くと、細胞は壊死し、壊れてしまいます。

そして重い障害が残ったり、最悪の場合は死に至ることもあります。